肥満の原因は食べ過ぎによるカロリーオーバーが大半ですが、避妊・去勢手術をした犬はホルモンバランスが変化する事で肥満になるケースも多くみられます。
人間でも犬でも肥満になると、糖尿病・骨格系疾患(関節の痛み)・心臓血管系疾患(高血圧など)・腫瘍(がんなど)のリスクを高める事が報告されています。
あなたの愛犬をそんな疾病リスクを高める肥満を解消するために無理なくダイエットを成功させる「3つのポイント」をご紹介します!
ポイント①
食べる回数を分けると効果的!
人間のダイエットと同じで、犬も1日の摂取カロリーをコントロールする必要があります。食事回数が1日1回だとしたら2回~4回と食事回数を多くしてあげると脂肪の蓄積を減らす事が出来るので効果的です。
しかし、回数を分けても今までもらえていた量のご飯がもらえない犬にとってはストレスが増えてしまいます。そのストレスを少しでも緩和させてあげるためにフードに低カロリーの食品で「かさ増し」してあげれば犬が感じる空腹感を紛らわせてあげられます。
■「かさ増し」に適している物
・豆腐やおから
低カロリーで高タンパク、ダイエットの強い味方です。
・きのこ類
(ノンカロリーで食物繊維も豊富ですが与えすぎは消化不良を
起こすので注意しましょう。)
・鶏のささみ
肉類では脂肪が少ないので、ダイエット向き。
・野菜
ビタミンが豊富で低カロリー。塩などは一切加えず茹でたり蒸し たりした野菜をフードに混ぜます。野菜の中では犬が食べてはい けない物(ネギ類など)があるので注意しましょう。
ポイント②
運動は負担がかかり過ぎない様に注意!
食事で摂取するカロリーをコントロールのと合わせて、運動で消費するカロリーもコントロールする必要があります。しかし肥満の犬が急に過度の運動を行うと、脚や腰に負担がかかり過ぎ危険です。
肥満の犬は少しずつ散歩の距離を伸ばしていたっりと無理のない範囲で進めて行く事が大事です。犬の運動と言えば「散歩」「ランニング」ですが、肥満度が高い犬に対しては欧米で高い評価が得られている、身体に負荷がかかり過ぎない水泳療法(ハイドロセラピー)から初めてみるのも良いと思います。
水泳療法は浮力がある為、関節への負担を減らした状態で運動ができ関節の可動域も広がり、左右対称に筋肉を付ける事が来ます。運動中の様子をよく観察し、決して無理をさせずお互い楽しく取り組む事で続けやすくなります。
ポイント③
野菜は水分も取れておやつにピッタリ!
おやつも1日のTOTALカロリーに入れて計算しなくてはいけないのでダイエット中のおやつは禁止!・・・にしたい所ですが、今までもらえていたおやつが全くもらえなくなるのも犬にストレスを与えてしまいます。
そんなダイエット中の犬のおやつには、ジャーキーやクッキーより野菜が最適です。野菜スティックや蒸した野菜も水分が取れる上に低カロリーなのでおススメ^^また、さつまいもやかぼちゃ人参など薄く切りオーブンで焼いてチップにしてあげる事で歯ごたえも出て、犬は食べている満足感も得る事が出来ます。
食物繊維は消化されないので、胃の中で停滞時間が長くなり腹もちが良かったり、適度な量の繊維質は腸内細菌バランスを維持出来ると言う良い点がある一方、注意したいポイントもあります。
野菜はアルカリ性食品なので、アルカリ性尿石症の治療をしている犬は尿のph値に影響が出る事があるかもしれないので、与える前に必ず獣医さんに相談をしましょう。
あなたの愛犬が肥満になってしまい、ダイエットを成功させたいと思っているなら家族全員で話し合い協力しましょう。
「この人はおやつをくれたはず」
と、犬は覚えています。
あなたがせっかく愛犬のダイエット計画を遂行しているのに他の家族がついつい可愛さにおやつなどを与えてしまっては全く意味がなくなってしまいます。
あなたと家族全員で大切な愛犬のダイエットを成功に導いていってくださいね!